元ヤン介護士の知佳のブログ

当ブログは創作小説及び実話集がメインとなっています。

官能小説『危ない画像』 第12話 益荒男様 作

益荒男様 作

官能小説『危ない画像』

この小説はShyrock様のご許可を頂き掲載しています。

スワッピング 「それ、凄くいい。あ、あ、」
 和美が眉根に皺を寄せた。
 「こんなの、初めて。」
 夜が明けた頃、いつの間にか眠ってしまった和美の唇に邦宏がそっと口付けした。
和美がそっと目を開いた。
 「これからも、ずっと可愛がってくれる。」
 「勿論だ。そうでなければ抱いたりしないさ。」
 「嬉しい。私、別れてよかった。」
 次の晩、会社から戻った邦宏が二人だけの新婚旅行に行こうと和美を誘った。一週
間の長期休暇を取ったのである。その旅行で選んだのがこの温泉だった。


 「私はもう五十近いし、こいつも四十過ぎてます。お互い張り合いのない余生を送
る位なら、一緒に地獄に堕ちて、目一杯最後の人生を楽しもうじゃないか、ってこと
なんですよ。」
 和宏がもう一度和美を抱き寄せた。
 「しかし、とんでも無いところを見られてしまいました。」
 「大丈夫です。心配しないで下さい。」
 進がそう言って久仁子を自分の方に引き寄せた。麻美も負けじと雅彦の手を引き寄
せる。
 「お互いに似たもの同士の二人組と言う訳けですね。」
 和宏が安心したように笑った。
 「そろそろ寝ようか。」
 風呂から上がったところで進が自分たちの部屋に戻ろうとした。
 「そうね、私も。」
 久仁子が後から付いて行く。


自分たちの部屋に戻った麻美が雅彦をギュッと抱きし
めた。
 「マーちゃんが欲しい。」
 「僕もママが欲しい。」
 「さっきは辛かった。」
 「さっきって。」
 「久仁子ちゃんとマーちゃん見てた時。」
 「だって、ママだって進さんと散々してたんでしょ。」
 「それとこれは別。」
 「狡い。」
 「向こうも今頃かしら。でも、今晩は無理かな。」
 「多分ね。」
 浴衣を脱ぎ捨てて素肌になった麻美が雅彦の前に跪いた。浴衣の裾を分け、飛び出
して来たものに頬ずりする。
 「さっき、久仁子ちゃんにして貰わなかったでしょ。」
 麻美がそっと口に含んだ。その動きが段々きつくなる。一度口で果ててさせようと
思っているらしい。
 「ママ、寝て。」
 雅彦が麻美の顔を引き離した。
 「ん、まだよ。」
 「そうじゃなくって、僕もママにキスしたいから。」
 「うん、分かった。」
 仰向けになった麻美の上から雅彦が逆向きに被さって来た。茂みの中の突起が既に
大きく飛び出している。雅彦がそれを口に含むと麻美の口が止まった。
 同じ頃、久仁子も進の上にのし掛かっていた。今日はまだ無理だと進に言われた久
仁子が自分から父親を口に含んだのである。進も娘のきれいな割れ目に舌を差し込ん
でいた。後ろまで動くその舌に久仁子が身を揉んだ。


 次の晩は雅彦と久仁子が一緒に寝た。
 「大丈夫だから動いて。」
 一つになったところで久仁子が腰を揺すった。
 「痛くない。」
 「平気。」
 雅彦が気遣いながらゆっくり腰を回し始めた。昨日の晩、麻美に教えて貰った動き
である。こうすれば少しは痛みが軽くなるらしい。
 「ねえ、昨日、ママとエッチした。」
 久仁子がそう言って唇を押し付けてきた。
 「うん。」
 「どうだった。」
 「良かったって言ったら、怒る。」
 「ううん。でも、ちょっぴり妬けるかも。」
 「久仁ちゃんもパパとしたんでしょ。」
 「お口でね。最後にちょこっとだけ入れて貰った。」
 「どうだった。」
 「分からない。嬉しかったけど。でもさあ、私達って凄いよね。自分の親としちゃ
ってるんだから。」
 「これから先もずっとかな。」
 「勿論よ。私、きっと雅彦くんのお嫁さんになるわ。」
 「まだ分からないよ。」
 「ううん、他の人と一緒になったらパパに可愛がって貰えないじゃない。」
 「そうだね。僕もママと一緒だし。でもさあ、昨日何でママと進さんがしちゃった
んだろう。初めて会ったのに。」
 「さあ、二人に聞いてみれば。それ言うなら私と雅彦くんも同じよ。」
 「うん、凄いラッキーだと思う。初めてが久仁ちゃんで。」
 「私も雅彦くんじゃなきゃ嫌。」
 久仁子が腰を擦り付けて来た。もうそれ程痛まないらしい。雅彦が少し強めに動く
と久仁子が目をつぶった。
 「痛い。」
 「ううん。大丈夫。奥の方が変な感じ。」
 「どんな感じ。」
 「気持ちいいって、こう言うのかな。」
 「良かった。僕は凄くいい。久仁子ちゃんの中に入ってると思うと余計。」
 「あ、動いた。ねえ、それ、わざと動かしてるの。」
 「うん。これ。」
 「それそれ。凄くいい。」
 今日の久仁子は奥の方までかなり潤んでいた。雅彦が動くとつながったところから
粘っこい音がする。その度に久仁子がきつくしがみ付いて来た。
 最後の晩は雅彦達の部屋で四人が一緒に過ごした。邦宏たち兄妹も押し掛けて来た。
雅彦が麻美と、久仁子が進と抱き合っているのを見て二人が目を丸くした。
 「本当に、なんですね。」
 和美が眩しそうに二組のカップルを見比べた。
 「どうぞ、ご遠慮なく。」
 麻美が雅彦の下から顔だけ出して和美にウィンクした。


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緊縛放置あそこに薬を挿入、バイブで蓋、当然、緊縛して安静にしてます。(笑)じゃあ、バイバイ!(^^♪

官能小説『危ない画像』 第11話 益荒男様 作

益荒男様 作

官能小説『危ない画像』

この小説はShyrock様のご許可を頂き掲載しています。

混浴・温泉 浴衣だけ羽織った四人が露天風呂に向かった。もう夜中過ぎなので辺りはシンと静
まり返っている。脱衣所には脱ぎ捨てられた浴衣があった。
 大浴場から最初に出た久仁子が振り返ってウィンクした。
 「またエッチしてるわ、あの二人。」
 久仁子の言葉通り、浴槽の縁に座った男の上から女が跨っていた。四人に気付いた
男が慌てて女を離そうとしたが嫌々をして離れない。四人がそばまで来ても女は腰を
振り続けていた。
 「どうぞ、ご遠慮なく。」
 麻美が声を掛けてから湯に入った。男は困ったような顔をしたが、女はしがみつい
たまま離れなかった。
 四人が湯に入ったところでようやく女がハッと振り向いた。
 「やだ、ごめんなさい。」
 今更離れても遅いと思ったのか、女は男の胸に顔を埋めてしまった。
 「失礼ですが、不倫ですか。」
 進が笑いながら話し掛けた。
 「いえ、そう言う訳じゃないんです。」
 男が照れながら答えた。
 「ちょっと人には言えない関係なんです。」
 ピンと来た麻美が微笑んだ。
 「もしかして、ご兄妹。」
 二人の顔付きがよく似ていたからである。男が麻美をきつい目で睨んだ。
 「大丈夫。心配なさらないで。私達だって親子同士でこうしてるんですから。」
 麻美がそう言いながら雅彦の前を握って見せた。
 「本当に、実の親子ですが。」
 男が疑わしそうな目で二人を見比べた。
 「母親ですから、実の子かどうかは百パーセント分かってますわ。」
 進も苦笑しながら口を挟んだ。
 「うちは百パーセントかどうか分かりませんが、多分これは私の娘です。」
 進も湯の中で久仁子の身体を抱き寄せた。
 「信用します。はい、私達、実は兄妹なんです。」
 男は邦宏と名乗った。妹は和美だと言い添えた。


 邦宏は連れ合いに先立たれて独り暮らしだった。妹の和美は四十を目前にしてよう
やく結婚した。邦宏は妹の結婚相手に余り好印象は持てなかったが、婚期を逃して焦
っていた和美は何が何でもと結婚に邁進した。
 邦宏の予感は当たっていた。妹の旦那に不倫相手がいたのである。それも、和美と
見合いする以前から続いていたようである。相手の女は亭主持ちだった。
 その不倫に真っ先に気付いたのが邦宏だった。それとなく和美に注意したが、嘘だ
と言い張る和美。仕方なく邦宏が私立探偵を雇ってその証拠を和美に突き付けた。
 「悪いことは言わない。あんな男とは別れろ。」
 泣き崩れる和美に言い聞かせ、邦宏が旦那を詰問した。動かぬ証拠を突き付けられ、
その男がようやく頭を下げた。二度と逢わないと土下座までした。仕方なく引き下が
った邦宏だったが、その後も不倫は続いていたのである。最早邦宏は許そうとしなか
った。ローンの残っていた住居は旦那名義なので諦めたが、預金など全てを妹に渡す
ことで協議離婚を承諾させた。行き場を無くした和美は邦宏が引き取った。
 和美は離婚が余程ショックだったようで、そのまま閉じこもりになってしまった。
食事も摂らず、部屋から一歩も出てこない。仕方なく弁当や飲み物を差し入れた邦宏
だが、風呂は勿論、トイレにも出てこない和美に邦宏が業を煮やした。一週間もする
と和美の部屋は凄い臭いで窓も開けられない状態になった。
 「おい、出てこい。」
 溜まりかねた邦宏が和美を部屋から引きずり出した。泣き叫ぶ和美を風呂場に連れ
て行き、着ているものを全て剥ぎ取った。汚れで固まった髪。首の周りにも垢がこび
り付いていた。
 「いい加減にしろ。」
 子供のように頭から足の先まで邦宏が擦ってやると和美が大人しくなった。最後に
湯を浴びせると泣きながら和美が抱き付いて来た。
 「分かってる。好きなだけ泣け。」
 その晩、邦宏は和美を抱いて寝た。兄の腕に抱かれて静かな寝息を立て始める。泣
き腫らして目を真っ赤にした妹を見て不憫に思った邦宏が頬にそっと口付けした。
 「ありがと。」
 和美が邦宏の胸に顔を埋めてきた。
 「あいつのことは早く忘れろ。これからは俺が和美を守ってやる。」
 「うん。もう兄さんから離れない。」
 二人が顔を見合わせた。兄妹が抱き合って寝るのはこれが初めてだった。邦宏がそ
っと顔を寄せると和美が驚いたように目を見開いた。唇が重なっても和美は動かなか
った。
 「忘れろ、あいつのことは忘れるんだ。」
 邦宏の手が和美の胸に伸びた。
 「兄さん・・・」
 和美が戸惑ったように体を退いた。
 「いいから、俺に任せろ。」
 「だって、私達・・・」
 「それも忘れろ。これからは俺たち二人で生きて行くんだ。いいな。」
 和美が顔を赤くして頷いた。
 邦宏の予想通り、和美は男と女のことに関しては全くの無知だった。旦那に抱かれ
たのも数える位、それも一方的に押し入られただけらしい。和宏が脚の間に顔を埋め
ようとすると必死で抵抗した。
 「何するの、止めて。そんなとこ汚いから。」
 「いいから、俺に任せるんだ。ほら、もっと力を抜いて。」
 それでも和美はとうとう脚を開かなかった。仕方なく乳首を口で転がしながら指先
だけの愛撫を続ける邦宏。ようやく潤んできた妹の中に邦宏が押し入ったのは夜中も
大分過ぎた頃だった。
 「大丈夫か。」
 「うん、ちょっと痛いけど、平気。」
 「もっとリラックスして。ここに神経を集中するんだ。」
 邦宏が一つになったところを指でなぞった。
 「恥ずかしい。」
 和美がもう一度邦宏の胸に顔を埋めた。
 その晩、邦宏は一睡もせずに妹を抱き続けた。少しずつ和美の肩から力が抜けてき
た。
 「何か変になりそう。」
 和美が呟いた。
 「ん、痛いか。」
 「そうじゃないの。ここが熱い。」
 和美が初めて手を伸ばして来た。
 「入ってる。」
 「うん。」
 「気持ち良くなりそう。」
 「もっとなれ。遠慮するな。」
 兄妹だからお互いに遠慮はない。一旦堰を切ると和美の気持ちがどんどん和らいで
行った。



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最近感じるのは、廃墟とヌードファンが多いこと、、、。んで、ちょっと涼しそうな廃墟画像をピックしてみました。ひんやりした感覚、ひっそりとしてて、鳥や、虫の鳴き声、そしてシャッター音。感想お待ちしてます。(^^♪

官能小説『危ない画像』 第10話 益荒男様 作

益荒男様 作

官能小説『危ない画像』

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パートナー交換 「まさか息子のこんな顔見るとは思わなかったわ。」
 「え、さっき散々見たんじゃないの。」
 久仁子が意地悪く言うと今度は麻美がベーッと舌を出して見せた。
 「あのう、」
 雅彦が口を挟んだ。
 「何。」
 麻美と久仁子が同時に答えた。
 「このままで大丈夫。」
 雅彦が自分の前を指差した。
 「ああ、避妊のことね。どうかしら。」
 麻美の問いに久仁子が頷いた。
 「大丈夫。今日が安全日だって確かめてあるから。」
 「確実は無いわよ。」
 「分かってます。でも最初は付けないで欲しいの。万一出来ちゃったら雅彦くんの
お嫁さんにして貰うから。」
 「一年早いわ。あなた方、まだ十六よ。久仁子ちゃんは大丈夫だけど、雅彦は子供
が生まれてもまだ結婚出来ないわ。」
 「そっか、そう言うこともあるんだ。でも、いいの。パパ達だって結婚できないん
だし。」
 一瞬、麻美が嫌な顔をした。雅彦は二人の会話の中の暗黙の了解が気になった。久
仁子は両親が別れたと言っていたが、どうやら正式に離婚した訳ではないらしい。そ
の辺の事情をなぜ母親の麻美が知っているのか。疑念はますますつのるばかりだった。
 「あ、ごめんなさい。別に嫌みじゃないから。」
 「分かってますよ。ま、そこまで覚悟決めてるんじゃ、これ以上何も言うこと無い
わね。そうと決まれば、私が手伝って上げる。さ、いらっしゃい。」
 麻美が久仁子を布団の上に寝かせた。
 「雅彦も。」
 久仁子が脚を開いて受け入れる体勢になると麻美が雅彦の根元を握って襞に宛った。
すぐには入れようとせず、前後に動かしながら少しずつ力を込めて行く。先端が少し
だけ潜り、すぐに外れた。その繰り返しに久仁子の口から微かな呻き声が漏れ始めた。
 「遠慮しないで。思い切り気持ちよくなった方がいいのよ。」
 久仁子がクスッと笑った。
 「多分、大丈夫だと思うな。私、自分で指入れたことあるから。」
 「指とおチンチンじゃ太さが違うわよ。いいから、任せなさい。」
 雅彦の唾液でベトベトだったところが更に潤って来た。粘っこい音が規則的に続き、
ようやく先端が見えなくなった。
 「今よ。突いて。」
 雅彦が弾かれたように尻を突き出した。
 「キャ、」
 久仁子が奇声を発した。雅彦が久仁子を貫いた瞬間だった。
 「駄目、そのまま動かないで。」
 麻美が雅彦から手を離さずに押し留めた。まだ僅かに先端が入り込んだだけである。
 「今日は貫通式だけ。ここまで来ればもう大丈夫だから、後は根気よく押し込んで。
無理しちゃ駄目よ。ジッと待ってれば久仁子ちゃんの方からお迎えに来てくれるから。」
 雅彦は麻美の言っていることが分からなかったが、それでも言う通りにジッと堪え
ていた。暫くその姿勢で待っていると久仁子の内部が僅かに弛んだ。
 「ゆっくり、優しくね。」
 麻美が握っていた手をそっと外した。その手が邪魔になる所まで雅彦が進んだので
ある。その機を待っていたように進が続けてシャッターを切った。やがてカメラのフ
ァインダーから雅彦の姿が全て見えなくなった。
 「嬉しい。」
 久仁子が雅彦の背中を思い切り抱きしめた。
 「痛くない。」
 麻美が久仁子の頬に手を当てながら聞いた。
 「ちょっと。でも大丈夫。こんな幸せな初体験って無いわよね。」
 「かもね。雅彦はどう。」
 「僕、勿論最高だよ。まさかママ達の目の前でこうなるなんて思ってもいなかった
けど。」
 「今日は動いちゃ駄目よ。後でお口でして貰いなさい。」
 「うん。してくれる。」
 雅彦がそう言って久仁子の唇を塞いだ。久仁子が何度も頷いた。
 「もういいかな。」
 進がデジカメを置いて麻美を抱き寄せた。
 「またするの。」
 麻美が苦笑した。
 「駄目。」
 そう言いながらも進の手が麻美の襞を探り始める。
 「駄目なわけ、無いでしょ。」
 麻美が進をそっと押し倒し、上から跨って行った。その様子を抱き合った二人が見
詰めている。激しく腰を振り始めた麻美の尻を久仁子がそっと撫でた。
 「ビデオに撮って上げたいくらい。麻美さんって凄く嫌らしいのね。」
 「ふん、何とでも仰い。その内あなたもこうなるわよ。」
 雅彦のアンテナが再びピンと立った。麻美と久仁子も打ち解けた親しさを滲ませて
いる。考えてみたら、今日初めて出会った同士が繰り広げている光景としては信じら
れないことばかりだった。久仁子が雅彦の目を見上げた。
 「ねえ、私もパパとしたくなっちゃった。」
 唐突だが、雅彦はなぜかその言葉を予想していた。そして、母親に対する自分の気
持ちも同時に許されそうな雰囲気にホッと胸を撫で下ろした。
 「僕も、ママとしたい。いいよね、しても。」
 「うん。いいわよ。」
 二人の会話に麻美がビクッとして腰の動きを止めた。
 「ちょっと、勝手にそんなこと決めないで。」
 「あら、駄目。」
 久仁子が笑いながら麻美の尻に手を伸ばした。すぐ隣なのでその手が尻の間に潜り
込む。
 「凄い。ヌルヌルになってる。」
 「ちょっと、駄目。そんなことしないで。」
 麻美が嫌々をした。久仁子の指が無防備な後ろを探ったのである。
 「ねえ、駄目。」
 久仁子が意地悪く聞いた。
 「私に聞かないで。進さんに聞いて。」
 「おいおい、俺に下駄預けるなよ。」
 進が麻美の尻から久仁子の手を払いのけた。
 「考えておく。」
 「狡ーい。」
 久仁子が進の手をつねった。
 麻美がようやく動きを止めた。ゆっくり腰を上げると強烈な匂いが部屋を満たした。
 「お風呂に行きましょうか。」
 立ち上がった麻美に進が頷いた。
 「じゃ、あなた達も一緒に行かない。」
 雅彦がゆっくり身体を起こした。離れ際に久仁子が顔をしかめた。麻美がそっと指
先で確認したが、出血している様子は無かった。
 「大丈夫そうね。お風呂に入っても。」



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