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官能小説『危ない画像』 第18話 (最終章) 益荒男様 作

益荒男様 作

官能小説『危ない画像』

この小説はShyrock様のご許可を頂き掲載しています。

前開きの下着 「そうよ。隠し事も分け隔ても無し。そうなの、分け隔ては一切無しなのよ。」
 「何か意味深な言い方ね。」
 「圭子さんの想像、多分当たってるわ。」
 「嘘。」
 圭子が顔を赤らめた。
 「とにかく、俺たちはそっちの部屋に行こうか。」
 このスイートは寝室が二つだった。広い部屋にはキングサイズのベッドが二つ、隣
にはダブルベッドが置かれていた。とは言っても二つの部屋の間にドアは無い。間仕
切りはあったが、お互いに顔が見える配置になっていた。
 「ねえ、久仁子も見てるのよ。」
 圭子が文句言ったが、進はお構いなしに服を脱いでベッドに入ってしまった。それ
を見た麻美と雅彦も寝支度を始める。圭子が様子を見ていると、まず邦宏と和美が同
じベッドに入った。続いて麻美と雅彦が隣のベッドに潜り込む。いつの間にか裸にな
った久仁子が隣の部屋のベッドサイドにしゃがみ込んでいた。
 仕方ない、と言った表情で圭子も服を脱いだ。慌てて毛布を剥ぎ、進の隣に滑り込
んだ。
 「こんなことなら、別の下着にしてくれば良かったわ。」
 圭子が恨めしそうに進を睨んだ。圭子は雅彦と過ごす積もりで前開きの下着を身に
着けていたのである。
 取り敢えずベッドには入った圭子だが、どうにもぎこちない風情で進とは距離を保
っていた。
業を煮やした久仁子が進の後ろからベッドに潜り込んで背中を押した。進
の身体が圭子の上に半分重なった。
 「パパの意気地なし。」
 久仁子がそう言って手を伸ばした。その手が圭子の下着に触れた。
 「ママ、凄い下着履いてる。」
 「え、あんたなの。やめて、変なところに触らないで。」
 圭子が慌てて身を退こうとすると進が抱き寄せた。
 「親子三人、水入らずだな。」
 「ちょっと、茶化さないでよ。まさか久仁子と三人でなんて考えてるんじゃないで
しょうね。」
 圭子が必死に抵抗した。その間に久仁子の指が下着の合わせ目から中に滑り込んで
きた。
 「いや、駄目。」
 必死に抵抗する圭子の耳に麻美の含み笑いが聞こえてきた。圭子が首を回してそち
らを向くと、雅彦が麻美の上からのし掛かっていた。
 「まさか。」
 圭子の身体からガクッと力が抜けた。
 「あなた達って、とんでもない人達なのね。」
 もう一つのベッドからも絡み合う気配が聞こえてきた。
 「兄さん。」
 和美が小さく喘いだ。
 「頭がおかしくなりそう。」
 最早抵抗しなくなった圭子の下着を久仁子がそっと下ろした。久仁子の唇が露わに
なったところに触れても圭子は足を閉じようとはしなかった。
 「私って、やぱりお邪魔虫。」
 圭子がポツリと言った。
 「そんなことはない。圭子次第だ。」
 進が圭子の上になった。久仁子が進の前を握って圭子に擦り付ける。
 「七年振りだな。」
 進が少しずつ圭子の中に沈んで行った。最後に挟まった手を久仁子がそっと外した。
 「これで、私もお仲間なの。」
 圭子が進の首に手を回した。進が答える代わりに腰を動かし始めた。久仁子が進の
手を自分の方に引き寄せても圭子はその様子をジッと見詰めているだけだった。
      
 久し振りに二人きりになった雅彦と麻美が抱き合っていた。進と久仁子は圭子の引
っ越しを手伝いに行ったまま向こうに泊まると言って来た。
 「まさか天国の、いえ地獄かもね。パパも、マーちゃんと圭子さんがあんなことに
なっちゃうなんて、思ってもいなかったわね。」
 「それもこれも、パパの写真が全ての始まりだよ。」
 「そうね。あれが無かったら圭子さんとマーちゃんも出会って無い訳だ。」
 「ところでママ、圭子さんとは上手く行きそう。」
 「うん。最初はちょっと心配したけど、何とかなりそう。圭子さんの方はどうかし
ら。その辺はマーちゃんの方がよく分かるんじゃない。」
 「自分が無理矢理割り込んだんじゃないかって気にしてるみたいだよ。邦宏さんた
ちがいるんで少しは気が楽みたいだけど。」
 「確かに進さんとはまだぎこちないわね。一度醒めちゃった夫婦だから無理無いん
だけどさ。私だってパパともう一度って言われても、きっと無理よ。」
 「そんなもん、夫婦って。」
 「そうなの。何故かしらね。ところでマーちゃんと久仁子ちゃんは上手く行ってる
の。」
 「うん。最近凄く感じるようになったみたい。」
 「進さんと二人掛かりだからね。」
 「ううん。」
 「違うの。」
 「邦宏さんも。」
 「あ、もしかして、あんたも和美さんと。」
 「うん。」
 「そっか、そうだよね。」
 雅彦が麻美の膝を割って顔を埋めた。何度見てもこの景色は飽きないな、と雅彦が
思った。




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