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官能小説『危ない画像』 第15話 益荒男様 作

益荒男様 作

官能小説『危ない画像』

この小説はShyrock様のご許可を頂き掲載しています。

夫婦・パートナー交換 スワップ 「どうって。」
 「後ろめたい。こんなことしちゃいけないって思ってる。」
 「それが、全然。僕がママのこと好きになってたのは分かってるでしょ。」
 「私の写真見たからね。若い頃の。」
 久仁子がニヤニヤしながら雅彦の脇腹を突っついた。
 「ねえ、先に話しといた方がいいんじゃない。」
 「え、何を。」
 麻美がいぶかしそうに久仁子の目を見た。
 「実はさあ、マーちゃん、圭子さんと会ってるんだって。」
 「何で。そう言えば、どうして雅彦が圭子さんのこと知ってるの。」
 「本人から説明した方がいいわね。」
 久仁子がニヤニヤしながら雅彦の背中を叩いた。
 「ねえ、もしかして、雅彦と圭子さん、何かあったんじゃないの。」
 「鋭い。」
 久仁子が大声で笑った。
 「女の勘って馬鹿に出来ないわね。」
 「ちょっと、本当にしちゃったの。」
 麻美がきつい目で雅彦を睨んだ。雅彦が素直に頷いた。
 「何てこと。雅彦があの人とだなんて。」
 麻美が進の肩を揺すった。
 「あなたも何か言って頂戴。」
 進が苦笑いした。
 「まあ、圭子は形の上じゃまだ俺の女房だけど、もう何年も会ってないからな。」
 「でも、雅彦が圭子さんと、なのよ。」
 麻美は夫の不倫相手と自分の息子が逢い、セックスまでしてしまったことが我慢出
来ないようだった。
 「しかも、相手は久仁子ちゃんのママなんだから。」
 「あら、私は平気。」
 久仁子がケロッとした顔で言ってのけた。
 「もう、みんないい加減なんだから。」
 代わる代わる三人の顔を見比べた麻美が諦めたように両手を広げた。
 「要するに、私さえ良ければってことね。」
 進が済まなそうに頭を掻いた。
 「ところで、あなたはやり直せるの。」
 麻美が進に抱き付いた。
 「元通りに行く筈はない。それに、俺は麻美も久仁子も手放せない。でも、もし圭
子がやり直したいと言ったら、何か出来ることはしてやりたい。雅彦くんと圭子がそ
う言う仲になったんなら、尚更だ。」
 久仁子は勿論異存無かった。母親は母親である。雅彦までが二人のやり直しに同意
すると麻美が笑った。
 「あんたはもう寝ちゃったんだからね。」
 麻美が萎んだ進の前をまさぐりながら言葉をつないだ。
 「ハッキリ言えば、圭子さんのこと、恨んでたことは確かなの。それを、私がどう
飲み込むか、それだけね。それに、また進さんを取り返されちゃうような気もするし。」
 「それは無い。仮に今、麻美と圭子のどちらかを選ばなければいけないとしたら、
俺は麻美を選ぶよ。」
 「ありがとう。でも、圭子さんには絶対そんなこと言っちゃ駄目よ。」
 既に進と麻美には共に歩んで来た時間がある。一方、圭子との間では別れて七年と
言う長い歳月が過ぎ去っていた。麻美はそんな進の気持ちを疑った訳ではないのだが、
いざ圭子が目の前の現実として姿を現すとなれば話しは別だった。結局、麻美は返事
を保留した。三人ともそれで当然と受け止めた。
 「もう一つ聞いていい。パパが事故で死んだ時、ママはどう思ったの。」
 雅彦がこれまで経緯を反芻しながら母親の気持ちを確かめようとした。
 「これまた難しい質問ね。うーん、ホッとした、と言うのが正直なところかな。行
き場が無い感じだったのよ、もう何年も。パパと圭子さんは私達のこと知らなかった
と思うの。自分たちの方が先だから、後ろめたさが先に立ってたんでしょうね。圭子
さんは家を出ちゃったけど、パパは家にいたし。でも、マーちゃん、全然気が付いて
なかったの。」
 「今になってみれば、ああ、そう言うことだったんだって思い当たることが沢山あ
るよ。でも、男と女のことって、知ってみるまでは分からないことだらけだもんなあ。
それに、ずっと昔から家の中じゃエッチな雰囲気無かったでしょ。」
 「当たり前よ。子供にエッチしてる様子なんか見せないわ。それに、確かに男って
鈍感よね。」
 「ところで、最後の質問。」
 「まだあるの。」
 「肝心なこと。ねえ、伊豆の温泉で進さんや久仁ちゃんと一緒になったの、偶然じ
ゃないよね。ママが仕組んだの。」
 「私一人じゃないわ。一番乗り気だったは久仁子ちゃんよ。」
 「え、久仁ちゃん。」
 雅彦が呆れたように腕の中の久仁子を見詰めた。
 「へへ、」
 久仁子が悪戯っぽく笑って雅彦の唇を塞いだ。ようやく進が口を開いた。
 「久仁子が俺と麻美のことに気付いたんだ。ホテルから出て来るところを見られて、
その晩凄い剣幕で詰め寄られたよ。言い訳けはしなかった。久仁子に泣かれて、その
晩は抱いて寝た。次の晩も久仁子は俺のベッドに来たんだ。」




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愛と官能の美学
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