元ヤン介護士の知佳のブログ

当ブログは創作小説及び実話集がメインとなっています。

愛おしき息子への想い

愛おしき息子への想い つい先ほどまで、聡子は〇姦だと言い張り、対する店主も覗き目的で店のトイレではなく、その奥にある自宅を案内したわけだから、そうかもしれないという意識は心のどこかにあった。 しかし、ここまで感じあえたいま、当の聡子がどう応えるか興味があった。


 「お願い、止めないで……しばらくこのままでいさせて……続けて……」
聡子は如何にももどかしそうに、しかし腰をくねらせながら、かすれた声で言った。 


 「そうはいかないよ。 俺だって後になって〇姦だなんて言われたんじゃ、これでも一応店を構えてんだ、お客様の手前立つ瀬がないからな。 それに何も、伊達や酔狂でこの部屋にあんたを案内したわけじゃないんだからな。 この際だから言わせてもらうが、あんたにちょいと頼みたいことがあるんだよ」


 他人妻をこうまでメロメロにさせ、もうちょっとでイキそうなところまで追い込んでおいて中断し、相手の弱みに付け込んでこんなことを言い出すのは少々酷かもしれない。 しかし、中卒で修業に出され、やっと店が一軒持てた、何の後ろ盾もない料理人が他人様の、それも男なら震い付きたくなるほどの女を自分のものにしようというのだから、これぐらいの手を使わないことには所詮無理だ。 


 しかも彼女を寝取るためには、妻の佳純を寝取ってくれた聡子の息子、隼人を男として出し抜かねばならない。 あの件で雲隠れしてしまった妻が姿を現した折に、もう一度隼人をうまくだまして呼び寄せ、関係を結ばせなければならない。


 それを聡子に覗き見させ、諦めてくれっところで抱く。 隼人の技巧と持ち物が万一勝っていた場合、間違いなく両方とも奪い取られてしまう。


 「さっき言ったように、お宅の隼人君はウチの妻を寝取ってくれた。 下手を打って今、妻はどこかに姿をくらましている。 もし帰ってくるようなら隼人君を誘い出し、今一度関係を持たせてみようと思う。 もちろん貴女は近くに隠れていてその様子を覗き見てほしい。 悪いが俺も一緒にね」
愛息、隼人の名前を出した途端、完全に快楽のふちにのめり込んでいた聡子が大きく目を見開き店主を見た。


 「なんだその目は……そんなに自分の息子が大事か? 俺の女房なんかこの際どうなっても構わないって言うんか?」
育ちが育ちである。 大なり小なりグレかかり、裏社会に片足を突っ込みかけたこともあった店主だったが、その彼が思わずギョッとして訊き返してしまった。


 つい今しがたまで当の店主に嬲られ随喜の涙まで流し身悶えていた人妻である。 それがいきなりこのような態度に出ようとは、さすがの店主も予想だにしなかった。
「ダメ……ウチの息子を巻き込むなんてことはダメよ」


 声は確かにまだ上ずって入る。 だがしかし、近親相姦を疑われているはずの聡子は店主の提案にきっぱりと首を横に振った。
「ダメって言われてもこちらとしちゃあ引けないね。 あんただってれっきとした佐川家の女房だ、いっぱしの夫婦を名乗るなら目の前で女房が寝取られるってことがどんなに辛いことか、わかるだろう?」


 楽しみたいならこの場限りなんてこと言わないで楽しめるだけ楽しまないかと提案したつもりだった。
「違うわ……あの子は……あの子は寂しいのよ」
「寂しい……? そんな情緒的な言葉が散々不倫をやらかしてるあんたの口から飛び出すとは思わなかったな」
言いながら店主は、彼女のヒダに包まれているモノでズンと奥を突き上げた。


 「あん……ダメ……やめて……あの子のことが条件なら……あたし……」
こう言い逃れしながら聡子は腰を引こうとした。 が、ここまで来たからにはそんなことを許すわけにはいかない。 店主は聡子の躰を押さえつけながら続けざまに突いた。 だが、聡子のアソコはさっきほど反応しない。 Gスポットの位置も、ペニスの先で確認できなくなっている。


 「お願い……やめて……本当にいやよ」
心なしか聡子の声は先ほどより醒めている。 
息子の隼人のことを持ち出すまではまるで獣のように襲われながらの背徳行為に陶酔していたのに、今は全くの別人だ。




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