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官能小説『危ない画像』 第11話 益荒男様 作

益荒男様 作

官能小説『危ない画像』

この小説はShyrock様のご許可を頂き掲載しています。

混浴・温泉 浴衣だけ羽織った四人が露天風呂に向かった。もう夜中過ぎなので辺りはシンと静
まり返っている。脱衣所には脱ぎ捨てられた浴衣があった。
 大浴場から最初に出た久仁子が振り返ってウィンクした。
 「またエッチしてるわ、あの二人。」
 久仁子の言葉通り、浴槽の縁に座った男の上から女が跨っていた。四人に気付いた
男が慌てて女を離そうとしたが嫌々をして離れない。四人がそばまで来ても女は腰を
振り続けていた。
 「どうぞ、ご遠慮なく。」
 麻美が声を掛けてから湯に入った。男は困ったような顔をしたが、女はしがみつい
たまま離れなかった。
 四人が湯に入ったところでようやく女がハッと振り向いた。
 「やだ、ごめんなさい。」
 今更離れても遅いと思ったのか、女は男の胸に顔を埋めてしまった。
 「失礼ですが、不倫ですか。」
 進が笑いながら話し掛けた。
 「いえ、そう言う訳じゃないんです。」
 男が照れながら答えた。
 「ちょっと人には言えない関係なんです。」
 ピンと来た麻美が微笑んだ。
 「もしかして、ご兄妹。」
 二人の顔付きがよく似ていたからである。男が麻美をきつい目で睨んだ。
 「大丈夫。心配なさらないで。私達だって親子同士でこうしてるんですから。」
 麻美がそう言いながら雅彦の前を握って見せた。
 「本当に、実の親子ですが。」
 男が疑わしそうな目で二人を見比べた。
 「母親ですから、実の子かどうかは百パーセント分かってますわ。」
 進も苦笑しながら口を挟んだ。
 「うちは百パーセントかどうか分かりませんが、多分これは私の娘です。」
 進も湯の中で久仁子の身体を抱き寄せた。
 「信用します。はい、私達、実は兄妹なんです。」
 男は邦宏と名乗った。妹は和美だと言い添えた。


 邦宏は連れ合いに先立たれて独り暮らしだった。妹の和美は四十を目前にしてよう
やく結婚した。邦宏は妹の結婚相手に余り好印象は持てなかったが、婚期を逃して焦
っていた和美は何が何でもと結婚に邁進した。
 邦宏の予感は当たっていた。妹の旦那に不倫相手がいたのである。それも、和美と
見合いする以前から続いていたようである。相手の女は亭主持ちだった。
 その不倫に真っ先に気付いたのが邦宏だった。それとなく和美に注意したが、嘘だ
と言い張る和美。仕方なく邦宏が私立探偵を雇ってその証拠を和美に突き付けた。
 「悪いことは言わない。あんな男とは別れろ。」
 泣き崩れる和美に言い聞かせ、邦宏が旦那を詰問した。動かぬ証拠を突き付けられ、
その男がようやく頭を下げた。二度と逢わないと土下座までした。仕方なく引き下が
った邦宏だったが、その後も不倫は続いていたのである。最早邦宏は許そうとしなか
った。ローンの残っていた住居は旦那名義なので諦めたが、預金など全てを妹に渡す
ことで協議離婚を承諾させた。行き場を無くした和美は邦宏が引き取った。
 和美は離婚が余程ショックだったようで、そのまま閉じこもりになってしまった。
食事も摂らず、部屋から一歩も出てこない。仕方なく弁当や飲み物を差し入れた邦宏
だが、風呂は勿論、トイレにも出てこない和美に邦宏が業を煮やした。一週間もする
と和美の部屋は凄い臭いで窓も開けられない状態になった。
 「おい、出てこい。」
 溜まりかねた邦宏が和美を部屋から引きずり出した。泣き叫ぶ和美を風呂場に連れ
て行き、着ているものを全て剥ぎ取った。汚れで固まった髪。首の周りにも垢がこび
り付いていた。
 「いい加減にしろ。」
 子供のように頭から足の先まで邦宏が擦ってやると和美が大人しくなった。最後に
湯を浴びせると泣きながら和美が抱き付いて来た。
 「分かってる。好きなだけ泣け。」
 その晩、邦宏は和美を抱いて寝た。兄の腕に抱かれて静かな寝息を立て始める。泣
き腫らして目を真っ赤にした妹を見て不憫に思った邦宏が頬にそっと口付けした。
 「ありがと。」
 和美が邦宏の胸に顔を埋めてきた。
 「あいつのことは早く忘れろ。これからは俺が和美を守ってやる。」
 「うん。もう兄さんから離れない。」
 二人が顔を見合わせた。兄妹が抱き合って寝るのはこれが初めてだった。邦宏がそ
っと顔を寄せると和美が驚いたように目を見開いた。唇が重なっても和美は動かなか
った。
 「忘れろ、あいつのことは忘れるんだ。」
 邦宏の手が和美の胸に伸びた。
 「兄さん・・・」
 和美が戸惑ったように体を退いた。
 「いいから、俺に任せろ。」
 「だって、私達・・・」
 「それも忘れろ。これからは俺たち二人で生きて行くんだ。いいな。」
 和美が顔を赤くして頷いた。
 邦宏の予想通り、和美は男と女のことに関しては全くの無知だった。旦那に抱かれ
たのも数える位、それも一方的に押し入られただけらしい。和宏が脚の間に顔を埋め
ようとすると必死で抵抗した。
 「何するの、止めて。そんなとこ汚いから。」
 「いいから、俺に任せるんだ。ほら、もっと力を抜いて。」
 それでも和美はとうとう脚を開かなかった。仕方なく乳首を口で転がしながら指先
だけの愛撫を続ける邦宏。ようやく潤んできた妹の中に邦宏が押し入ったのは夜中も
大分過ぎた頃だった。
 「大丈夫か。」
 「うん、ちょっと痛いけど、平気。」
 「もっとリラックスして。ここに神経を集中するんだ。」
 邦宏が一つになったところを指でなぞった。
 「恥ずかしい。」
 和美がもう一度邦宏の胸に顔を埋めた。
 その晩、邦宏は一睡もせずに妹を抱き続けた。少しずつ和美の肩から力が抜けてき
た。
 「何か変になりそう。」
 和美が呟いた。
 「ん、痛いか。」
 「そうじゃないの。ここが熱い。」
 和美が初めて手を伸ばして来た。
 「入ってる。」
 「うん。」
 「気持ち良くなりそう。」
 「もっとなれ。遠慮するな。」
 兄妹だからお互いに遠慮はない。一旦堰を切ると和美の気持ちがどんどん和らいで
行った。



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A married woman who feels sexually excited

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Kaede
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最近感じるのは、廃墟とヌードファンが多いこと、、、。んで、ちょっと涼しそうな廃墟画像をピックしてみました。ひんやりした感覚、ひっそりとしてて、鳥や、虫の鳴き声、そしてシャッター音。感想お待ちしてます。(^^♪
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