まりあ 19番ホール 第7話 Shyrock作
第7話 車本は返事が返って来なかったことに不満を感じたのか、そっとまりあに尋ねた。 「僕のこと好きじゃないのかな?」 それはいささか意地悪な質問だった。 じっと見つめられてそのように尋ねられたら、嘘はつけなくなってしまうものだ。 まりあは包み隠さず本心を伝えた。 「いいえ、そんなぁ&hel... 続きをみる
当ブログは創作小説及び実話集がメインとなっています。
第7話 車本は返事が返って来なかったことに不満を感じたのか、そっとまりあに尋ねた。 「僕のこと好きじゃないのかな?」 それはいささか意地悪な質問だった。 じっと見つめられてそのように尋ねられたら、嘘はつけなくなってしまうものだ。 まりあは包み隠さず本心を伝えた。 「いいえ、そんなぁ&hel... 続きをみる
第6話 「19番ホールです」 「え?でも先程のお話では昔は18ホール以上あったけど、現在は19番ホールは予備ホールとして残っているだけだとお伺いしましたが」 「はい、確かにそう言いましたよ。でも僕が言う19番ホールとはゴルフ場ではなくて……」 まりあは車本の「ゴルフ場... 続きをみる
第5話 窓際の席にはまりあが座り、通路側の席には車本が、そして向い側の席には望月夫妻が座っていた。 望月がにこやかな表情でまりあに語りかけた。 「ピン側(そば)に寄せるだけでも難しいのに、あのスーパーショットは本当に凄かったですね」 「ありがとうございます。でも、あれはまぐれですわ」 「まぐれ... 続きをみる
第4話 幸いボールは見つかったが周囲に木々が繁り少々打ちにくそうだ。 木立の間からグリーンの端が辛うじて覗いている。 グリーンまでの距離は80メートル程度あるだろうか。 先程まで見えていた望月夫妻の姿が木の陰になって見えなくなっている。 (どのクラブを使えば良いのだろうか…)... 続きをみる
第3話 9時30分、まりあたちは周部留戸(しゅうべると)ゴルフ場に到着した。 家を出てからちょうど1時間掛かったことになる。 平日と言うこともあって客も少なく閑散としているように思われたが、ゴルフ場は意外なほど賑わっていた。 時間から考えて、早朝から訪れてすでにラウンドを終えた人たちと、こ... 続きをみる