元ヤン介護士の知佳のブログ

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短編 「もえ カッペリーニ」 第2話 Shyrock作

知佳
この記事は一般小説であり、純愛ものです。
ヒロイン:女子大生もえ(キリ番ゲッターさん)

moec cappellini  image 栄養学を専攻する私はやはり調理が好きだ。
 そういえば大学に入った頃、たまねぎとマッシュルームを入れたパスタばかり作っていた。
 最近は時間がない時にトマトだけのパスタを作って味を覚えて以来、昼食にはホールトマトの缶詰だけのものを作るようになった。
 そう、題するとしたら、「トマトだけのトマトスパゲティ」とでも呼べばいいのかな?
 今日は、ちょっとアラカルトで生トマトとカットトマトにしてみた。
 湯が沸く間にソースの準備にお気に入りの片手鍋を取り出す。
 使い込んだこの鍋は、底が淡く金色に見えて来るようになった。
 この片手鍋は現在の一人暮しを始める時に真っ先に準備したものだった。鍋全体が分厚くて、取っ手が金属でできたしっかりしたものだ。わざわざ数件の店を巡り、やっと見つけたそれはどっしりとしていて、美しく光を反射して輝いていた。
 予算よりだいぶオーバーしたが、結局気に入って買ってしまった。

 でも、この鍋の底には花びら状の焼け焦げた後がある。
 いつものようにちょっとだけ見つめてしまってからコンロにかける。
 そう、この鍋の底に焦げを作った彼を思い出すからだ。
 パスタ鍋の湯が沸くと、まず、生トマトをさっと茹でる。

 トマトは切れ目から少し皮がはがれた状態で引き上げ冷たい水に入れる。
 次に、おおめの塩と軽くオリーブオイルを入れ、続いてスパゲティを入れる。
 くっつかないように軽く2、3回かき回しておく。
 もうひとつのコンロにオリーブオイルとニンニクを入れ火にかける。
 軽くニンニクが色づいたらカットトマトの缶詰を入れる。
 それと、コップ一杯分の水。
 フレッシュトマトっぽい感じを出すために蒸発する分を考えて少し多めに水を入れておく。
 一煮立ちしたら、塩を入れ味付けをする。
 後で、生トマトをひとつ入れスパゲティに合わせることを考えて塩はやや多めが良い。
 塩味が決まったら、皮をむいたトマトを掌で包丁を入れざく切りにしてそのまま鍋に入れる。
 スープっぽいのが好きだから、トマトはタネのところまで丸ごと入れる。
 そこで、本当は生のバジルと言いたいところだが、乾燥バジルで我慢して、同じく、香りのシナモンと色づけのパプリカを入れる。
 そして、最後に辛さを出すために、荒引胡椒振り入れ、赤トウガラシを適当な大きさにはさみで切り入れてソースは完成だ。
 このソースは火を入れ過ぎない方がいいから直に火を止める。
 味が決まった頃、ちょうどスパゲティが茹で上がる頃合だ。
 何度か食べてみて固さを決める。
 ソースはかけるから、その時点でアルデンテになっていればいい。





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愛と官能の美学短編 「もえ カッペリーニ」 moec cappellini image
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