人間の業 ― 綺麗事の裏側 第17話:便利ツールの餌食(Reprint) 知佳 作
「人妻・熟女の不倫実話と創作官能小説 | 知佳の美貌録」より転載
画面の向こうでは、華やかな女性インフルエンサーたちが、古民家暮らしや田舎開拓といった「理想のライフスタイル」を笑顔で発信している。視聴者はそのアクティブな姿に魅了されるが、その舞台裏には、アクセスアップや資金繰りに苦慮する女性クリエイターの心理に付け入る、冷酷なビジネス構造が存在していた。
ある日、人気の女性配信者の元に、中国の工具メーカー『Prunarbo』から、高所の竹林伐採に便利だという「ポール付き8インチ電動チェーンソー」の無償提供が舞い込む。
「これなら、不器用な私でも荒地を開拓できるかも!」
カメラの前で彼女は意気揚々と死闘を挑んだが、現実は甘くなかった。ポールを付けた工具は想像以上に重く、まともに扱うことすらままならない。挙句の果てに、数分も経たないうちに安全ガードが歪み、部品が内部で絡まって完全に壊れてしまった。
彼女はその悲惨な一部始終を「正直な失敗談」として動画にアップした。視聴者からは「リアルで参考になる」と好評を博したものの、事件はその後に起きた。
動画が公開された後、メーカー側からの連絡は一切途絶えたのだ。
謝罪の言葉はもちろん、故障原因の調査申し出や、代替品の発送といったフォローアップは完全にゼロ。それどころか、そのメーカーは故障の事実を完全にスルーしたまま、他の女性クリエイターたちにも同じ商品を送り続け、ネット上に浅い宣伝動画を量産し続けていた。
なぜ、彼女たちのような女性クリエイターがこれほどまでに狙われやすいのか。そこには綺麗事では片付けられない三つの動機がある。
