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官能小説『危ない画像』 第2話 益荒男様 作

益荒男様 作

官能小説『危ない画像』

この小説はShyrock様のご許可を頂き掲載しています。

十和田湖に近い青荷という温泉 「今晩、一緒に寝て上げようか。」
 雅彦がからかい半分に言った。リビングから出掛かっていた麻美が振り返って赤ん
べえをした。
 「だーめ。そんなことしたら襲っちゃうぞ。」
 「あ、言えてる。」
 「こら。」
 麻美が吹き出した。つられて雅彦も笑い出す。
 「ったく、飛んでもない息子だわ。」
 「どっちが。」
 「兎に角、温泉のガイドブック探して来るわね。お茶飲みながら待ってて。」
 雅彦は友人や知り合いから、お前の母親は美人だと言われる。当の雅彦本人は毎日
見慣れた顔なので特別感じたことはなかった。ただ、自分の母親が普通だと言う感覚
はしっかり身に付いているようで、彼女にしたいと思う相手は学校でも飛び切りの可
愛い子ばかりだった。そのせいか、まだ恋人と言える段階まで付き合いが進展した相
手は一人もいなかった。
 「ねえ、こんなのがあったわ。」
 麻美が持って来たのは露天風呂ばかりを集めたガイドブックだった。
 「ふうん、パパにもそんな趣味があったんだ。でも、一度も連れてってくれなかっ
たね。」
 「そう言えばそうね。彼女でもこっそり連れて行ったのかな。」
 雅彦が一瞬ヒヤリとした。あのメールの圭子となら有り得る話しである。
 「ねえ、ここに折り痕が付いてるわ。パパ、行ったのかしらね。」
 それは十和田湖に近い青荷という温泉である。今でもランプの宿らしい。現在は冬
場も雪上車が入るので営業しているが、かつては十二月から四月までは閉じてしまう
文字通りの秘湯だった。宿の周りはイワナ釣りのメッカである。
 「かもね。でも、そこだと山ん中でしょう。まだ雪が凄いんじゃない。」
 「うん。それに青森じゃ遠いしね。じゃあ、こっちならどうかな。」
 麻美が示したのは伊豆の温泉だった。海岸に面しており、露天風呂や岩風呂もある
らしい。
 「いいんじゃない、そこで。伊豆ならそう遠くないし。」
 「明日にでも予約入れてみるわ。金曜の晩からでいい。」
 「どうせ休みなんだから平日に行こうよ。わざわざ土日の混んでる時に行かなくて
もいいんじゃない。その方が料金も安いし。」
 「それもそうね。じゃあ、日曜の晩からにしよう。」
 結局ああだこうだと麻美に付き合った雅彦はそろそろ眠くなって来た。時計を見る
と既に十二時を回っていた。
 「じゃあ、僕、お風呂入って寝るね。」
 「うん。久し振りの旅行、楽しみだわ。」
 雅彦が風呂から上がってくると麻美は既に寝室に行ったらしい。残っていたカモミ
ルディを飲み干して雅彦も寝ることにした。麻美の部屋を通り過ぎるとドアが開いて
おり、中から麻美が声を掛けて来た。
 「ねえ、添い寝してくれるんじゃないの。」
 「え、いいよ、そうしても。」
 「冗談よ、冗談。今度温泉に行ったらそうして貰うかも。」
 「はいはい。いつでもどうぞ。」
 雅彦が苦笑しながら麻美の部屋のドアを閉め、自分の部屋に入った。布団に入って
ウトウトした頃、ドアが微かにノックされた。
 「え、ママ。」
 雅彦が寝惚け声で聞いた。
 「うん。一緒に寝てもいい。」
 「いいよ。でも、こっちはベッドが狭いよ。」
 「いいの。何か寂しくて。」
 布団に潜り込んで来た麻美の肩を雅彦が抱くと、胸に顔を埋めて来た。
 「ごめんね。でも、一人じゃ心細いの。」
 麻美が雅彦の腰に手を回した。麻美の小さな身体を雅彦がしっかり抱き寄せる。母
親の身体はドキッとするくらい柔らかかった。変な気分にならないよう必死に気を逸
らせながら、雅彦が麻美の頭をそっと撫でた。
 翌朝、目覚めた雅彦がドキッとした。腕の中で母親がスヤスヤ寝息を立てていたか
らである。すぐに昨日のことを思い出した。覗き込んだ麻美の寝顔にはあどけなさす
ら漂っている。改めて間近に見る母親は信じられない位可愛い顔をしていた。
 「うーん。」
 麻美が寝惚けて雅彦に抱き付いて来た。半ば覆い被さった麻美の腿が雅彦の腹の上
に乗っている。朝の変化が起きかけているパンツの膨らみが麻美の腿に擦られて固く
なってしまった。弱ったな、と苦笑しながら雅彦が麻美の肩を抱き寄せる。この調子
で毎晩一緒に寝られると困った状態になりそうだった。
 「お早う。」
 いつの間にか麻美が目を開けていた。
 「あ、ママ、目が覚めた。」
 「うん。久し振りによく眠れたわ。こんなにグッスリ寝たの、初めてよ。暫く添い
寝してくれる。」
 「う、うん。構わないけど。」
 麻美が腰を少し動かした。その拍子に雅彦の前がピクンと跳ねてしまった。麻美は
チラッと雅彦の顔を見ただけで何も言わなかった。いつもの調子で冗談を言ってくれ
た方が助かるのだが、今日に限って麻美は何も言わない。何となく居心地が悪い雅彦
が身体をずらそうとした。麻美が追い掛けるように抱き付いて来た。
 「駄目、もう少しこうしてて。」
 困ったような顔をして雅彦がチラッと時計を見た。まだ起きるには三十分くらい間
があった。


 その日、午後遅くに雅彦が土曜日の部活から戻ると麻美は外出していた。ホッとし
た雅彦が父親の書斎に入り、パソコンのスイッチを入れた。麻美がいない方が何かと
都合が良いのである。真っ先に雅彦がメールをチェックする。「KK」のフォルダに
も新しいメールが一通届いていた。



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